モバイルバッテリー読本
モバイルバッテリーは、乾電池とは違って、充電・放電を繰り返して使い続けられます。
とはいえ、残念ながら寿命はあります。使っているうちにだんだん蓄積できる容量が減っていき、おおよそ充電500回ぐらいで使用できなくなるといわれています。
500回と聞くと寿命が短いような気がしますが、たとえば一週間に1回充電するようなペースだとすると、およそ10年は使い続けられます。使用頻度にもよりますが、案外ライフサイクルは長いんですよね。
そうはいっても、いつか寿命は尽きます。そのとき、どのように処分するといいのでしょうか。
いうまでもなく「燃えないゴミ」として捨ててしまうことはできません。自治体のほとんどは、モバイルバッテリーであれ乾電池であれ、発火の恐れがあるとして、ふつうの不燃ゴミとは別の収集ルールを設けています。まだ充電式電池は一切回収しないとしている自治体もあります。詳しくは各自治体に問い合わせるとよいでしょう。
使用済みモバイルバッテリーの、もっとも適切な処分方法は「リサイクル」です。 モバイルバッテリーの主要な部品であるリチウムイオン電池は「資源有効利用促進法」に基づく「小型充電式電池」に当たります。
この資源有効利用促進法とは、リデュース・リユース・リサイクルを促進するための法律で、小型充電式電池を組み込んだ製品は、その製品をつくったメーカーで回収・再資源化することが義務づけられているのです。
そして、このモバイルバッテリーのリサイクル活動を推進しているのが「一般社団法人JBRC(以下JBRC)」です。地球の貴重な資源を守り環境保全を考えた循環型社会の形成に貢献し、地球環境と暮らしに根付いた小型充電式電池の再資源化活動を推進。弊社(ティ・アール・エイ株式会社)はこの活動に賛同し、持続可能な社会づくりに取り組んでおります。
では実際にモバイルバッテリーをリサイクルするにはどうすればよいのでしょうか。
①回収対象であることを確認
JBRCに加盟しているメーカーの製品が回収の対象になります。
JBRC加盟メーカーのリストは下記ページから確認できます。https://www.jbrc.com/member/member_list/
②リサイクル協力店を確認
回収拠点は、JBRCに登録しているリサイクル協力店で、大手電気店やホームセンターなどが名前を連ねています。
リサイクル協力店は下記ページから検索できます。https://www.jbrc.com/general/recycle_kensaku/
③リサイクルボックスに投入
店頭にリサイクルボックスが設置されていますので、こちらに使用済みのモバイルバッテリーを投入すればリサイクルに回されます。
※回収対象外品の投入回避や安全面への配慮から、リサイクルBOX缶が店舗の目につく場所にない場合がございます。その際は店舗スタッフにご確認ください。
※解体された電池パック、破損電池、膨張や水濡れした電池、ハードケースに入っていないラミネートタイプの電池等は回収対象外です。
これから新しくモバイルバッテリーを購入する場合は、事前にJBRC加盟メーカーかどうかを確認しておくと、使用済みを処分するときも安心です。特に、ネットショップで販売されている格安モバイルバッテリーの多くは、JBRCに加盟していない場合があるので、注意が必要です。
膨張等で回収対象外のモバイルバッテリーの回収については、現在検討しており、方針が確定しましたらアナウンスさせていただきます。